教えたいと学びたいをつなぐまなびのマーケット「ストアカ」を運営するストリートアカデミー株式会社(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長CEO:藤本 崇)は、「2024年シニアのスキルシェアトレンド」に関する調査を実施しました。調査背景人生100年時代を迎え、少子高齢化が進む日本では、高齢者の就労が社会課題となっています。厚生労働省の高年齢者雇用実態調査によると、多くの高齢者が就労意欲を持つ一方で、適切な仕事を見つけられず、就労機会を得られていないという現状があります。こうした中で、ストアカでは近年、約4,000人を超えるシニアの方々が自身の経験やスキルを活かして講師として活動しており、スキルシェアという新たな働き方が確立されています。特にシニア講師の数は5年前と比較して約5倍に増加しており、シニア層におけるスキルシェアへの関心の高まりが見て取れます。ストアカでは、プレシニア・シニア層の講師を対象にスキルシェアに関するアンケートを実施し、その結果をもとに、高齢化社会におけるスキルシェアの可能性やトレンドを分析しました。今後も、スキルシェアを通じて多くの高齢者が活躍できる社会の実現を目指していきます。調査概要調査期間:2024年8月12日(月)〜2024年8月23日(金)調査手法:WEBアンケート調査調査対象:ストアカに講師登録しているプレシニア・シニアの講師有効回答者数:118人※本調査を引用いただく際は、「ストアカ調べ」とご記載ください。調査結果<サマリー>シニアがスキルシェアを始めた理由:「自分のスキルで人や社会の役に立ちたい」が8割スキルシェアを始めて9割が「ポジティブな変化があった」と回答:そのうち半数が「目標ができたことにより、生きがいを感じている」教えている内容:「これまでのキャリアから得た経験・知識」が約半数目標収入:趣味の延長から生活を支える主収入まで幅広く、実際に月20万円以上を稼ぐシニア講師も1. シニアがスキルシェアを始めた理由:「自分のスキルで人や社会の役に立ちたい」が8割調査結果によると、シニアがスキルシェアを始めた主な理由は「自分のスキルで人や社会の役に立ちたい」と考えている方が全体の85%に上り、スキルシェアがシニア世代にとって社会貢献の場として機能していることが明らかになりました。また、「生きがいのため」(51%)といった理由も多く見られ、スキルシェアが単なる収入源の確保だけでなく、自己実現や社会とのつながりを深める手段となっていることが示されています。<シニア講師の声>・コロナ禍で不安なときに、夢中になっている趣味のハンドメイドを「シェアしたい、人の役に立ちたい」と思い、教え始めました。(ハワイアンキルトの講師)・自分のこれまでの経験を活かした仕事をしたいと思い、講師デビューしました。(人材マネジメントの講師)・何歳になっても知らなかった事を知ることで人生は変えられると思っています。それを実践する場として講師になりました。(整理整頓術の講師)2. スキルシェアを始めて9割が「ポジティブな変化があった」と回答スキルシェアを始めたシニアのうち、約9割が何らかのポジティブな変化を感じていると回答しています。特に「目標ができたことにより、生きがいを感じている」と答えた方は全体の約半数に達し、スキルシェア活動が生きがいの形成に大きく寄与していることが分かりました。その他、「新しい友人ができた、コミュニティが広がった」(39%)、「毎日の生活にメリハリができた」(35%)、という回答も多く、スキルシェアを通じて生活リズムの整備や社会的なつながりの広がりが生まれていることが見受けられます。また、「前向きになり、健康になったと感じる」(23%)という声もあり、スキルシェアが精神的・身体的な健康にも好影響を与えていることが示されています。<シニア講師の声>・何かに貢献できるということが、生きがいにもつながっています。(ファイナンスの講師)・講座を開催することで人の役に立てるのが一番の魅力だと感じます。(コミュニケーション術の講師)・長年の経験をスキルに変えて、広く社会の役に立つことができ、また収入を得ていくきっかけになっています。(ヘルスケアの講師)・今まで生きてきた自分の経験で「こんなことが?」と思うことも誰かの役にたつと思うので、それは大きな生きがいになると感じます。(プログラミングの講師)・ライフワークになり、社会とのつながりを保てています。また自分を活かせることで存在価値を実感できています。(タイムマネジメントの講師)・定年になると、目標を失いやすいと思います。多くの人はいろいろな経験や知識が豊富になっていて、それを教えることはお金にもなりますが、それ以上に喜びが大きいです。(農業の講師)3. 教えている内容:「これまでのキャリアから得た経験・知識」が約半数シニア講師が教えている内容についての調査では、「今までの仕事から得た知識・経験を教えている」と回答した方が全体の約半数(48%)を占めており、長年の職業経験を定年退職後も活かしていることが分かります。また、「今まで趣味として続けていたものを教えている」(24%)や「50代以降に学んだことを教えている」(28%)という回答も見られ、シニア世代が多様な知識やスキルを後進に伝えることで、新たな学びの機会を創出していることが読みとれます。4. 目標収入:趣味の延長から生活を支える主収入まで幅広く、実際に月20万円以上を稼ぐシニア講師もシニア講師の目標の収入については、趣味の延長でお小遣いを稼ぎたい方から生活を支える主収入を目指す方までさまざまです。ストアカでは実際に月20万円以上稼ぐシニア講師も存在しています。シニア世代はスキルシェアを通じて、自分のライフスタイルや目的に合わせた多様な働き方を実現しています。まとめ本調査結果は、スキルシェアがシニア世代にとって単なる収入源の確保にとどまらず、生きがいや社会貢献、自己実現の手段としても機能していることを示しています。シニア講師の多くが、自身の経験や知識を活かして人々に貢献したいという強い意欲を持ち、スキルシェア活動を通じて生活の質を向上させています。これらの結果は、スキルシェアが高齢者にとって生きがいと収入をバランスよく実現できる有意義な働き方であり、社会全体における高齢者の活躍の場を広げる可能性を秘めていることを示唆しています。今後もストアカは、シニア世代がさらにスキルシェアを通して活躍できる環境づくりを進めていきます。ストアカで活躍するシニア講師のインタビュー記事や講座はこちら■豊富な経験やスキルを教えるストアカのプレシニア・シニア先生https://note.street-academy.com/n/n5b51c225c9b4■スキルシェアを通して見つけた定年後の生きがい。包丁研ぎ講師【豊住久先生】https://note.street-academy.com/n/n4afe4a111de9■病の先に見つけた生きがい。60代から始めたオンラインで教える仕事【中東栄子先生】https://note.street-academy.com/n/n95d528b00ee0ストアカ講師登録(無料)はこちら